今さら聞いとく?クローン技術 〜世界一有名な羊【ドリー】〜

1997年2月に世界に向けて発信されたニュースがある。
当時、流れたニュースでアナウンサーはSF的近未来が目前だと
輝かしい期待と少しの不安をいり交ぜた何とも言えない顔をしていた。

世界一有名な羊【ドリー♀】のお披露目である。

ブラウン管の中でフィン・ドーセット種の羊がウロウロ。
一見ただの羊だが世界初の哺乳類の体細胞クローン
要するに同じDNA・遺伝子を持っている個体。
人間で言えば一卵性双生児。
↑実はDNAが一緒です。いつか見た2時間ドラマのトリックだった(笑)


■母は強し…?■
なんと、ドリーは3匹の母親から生まれました。
一人目の母はクローン元となる羊【6歳のフィン・ドーセット種】

2匹目と3匹目の母はブラックフェイス種

卵子と子宮をそれぞれ提供。
そして生まれたのが

違う種が生まれてくるて想像できない。ってか父親なしで子供が出来る事がすごい。
技術的には完全にSFの世界。
人間で例えると。
日本人の細胞を黒人の卵子に移植して違う黒人の子宮で育てる
そして生まれるのが日本人。なんか不思議だぁ(-_-;)

もしクローン技術があればグランドラインに入らなくても女ヶ島みたいな女だらけの島も作れるかもしれない。
しかし!ニヤニヤしているお父さん。危険です。
父が不要の未来が近づいてるのかもしれない。
唯でさえ威厳のある昭和な親父は少なくなってるのに威厳どころか存在まで危なくなってしまう。大変だ!


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■生まれてすでに老いていた!?■
ドリーが1歳の時に細胞を調べてみると、細胞で老化に関連があるとされる「テロメア」が普通より短くなっていて6歳の羊と同じぐらいだった。
ドリーの母であるクローン元は6歳の羊。
それが原因なのかは判らないが生まれた時すでに細胞は6歳だった可能性がある。
細胞が老いてると云われてもピンとこないけど
人間ならキメ細かい赤ちゃんの肌がザラザラの大人お肌みたいな感じなのだろうか?

ともあれドリーはまだ若いのにもかかわらず5歳の時に
年老いた羊に多い脚の関節炎を患ってしまい最終的には6歳で肺の病気で死に至った。
羊の寿命は平均で10年から12年なので通常寿命の半分、早すぎる死だった。

現在は国立スコットランド博物館に展示される

ドリーーーー(T^T)!

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ドリーが誕生してから現在に至って沢山の動物クローンが誕生しているが、
成功しているように見えても何らかの欠陥(遺伝子エラー)が報告されている。

クローン技術は賛否両論。
どちらかというと反対意見の方が多いかな?

道徳的にも技術的にも問題は沢山ある。

だけど近年クローン技術が大きく進歩して、エラーが報告されないようになれば
残し続けたい遺伝子もあるんじゃないかな?
マンモスとか、絶滅してしまった動物とか。

自然が必要ないと判断した【種】を未来へ繋ぐ事はいけない事かな?
道徳に反するかな?
って言ってたら恐竜に食べられちゃうかな?(笑)

皆さんは賛成?反対?