日本人を騙す39の言葉/斎藤貴男 №0016

日本人を騙す39の言葉

日本人を騙す39の言葉

【レビュー】★★☆☆☆【タグ】Tいやいや・・・T
2003年に出た本です。なので考えがちょっと時代感とずれてる。10年ひと昔って本当だね(笑)
考え方に癖があるので好き嫌いがはっきり出るかな?
個人的にはTいやいや・・・T (笑)

監視される社会

まぁ、当時も色々意見はあったと思うけど、ICカードに対して著者は大反対です。
理由として【監視される】があるみたい。どこかで監視されてたのか?って聞きたくなるぐらいです。
特に【スイカパスモ】著者は昔から自動改札を通るのを断固として反対していて、駅員にかなり文句言われてたほど。切符の段階で反対なのだから、スイカは大反対してます。
例えば、スイカを失くしたら使えないように利用を停止できる。
その機能についても、JRがどのスイカが誰のだか把握しているって事で、いつどこの改札を通ったか分かる。だから嫌だ!って訳です。

(゜ロ゜;)エッ!?なぜ?

ってのが随所にあった。
まぁ、著者の言いたい事もわかるけど。。。
監視される社会に対しての危険は、確かにある。ICに埋め込む情報にもよるけど。
足跡的な履歴が残る訳だから、悪い事していなくても気分は良くないし、行き過ぎた管理体制は、管理される側とする側で大きな溝になる。格差が生まれる。


でも、著者の言い分で
Suicaの名称の由来は“Super Urban Intelligent Card”の略称で「スイスイ行けるICカード」の意味。しかしそれ以上に著者は
相手が何者かわからないときに、呼びとめて問いただすことを意味する、やや古風な言い回し「誰何(すいか)」に掛けたカードとも解釈できる
との事。要するに使用を知られているって事が言いたい。

そんな卑屈にならなくてもって思うけど、著者にはこんな私の考えは甘いらしく、監視されてからでは遅いと主張してた。

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この本が出版されてから約10年ほどたつ。実際監視されているのかどうかは分からない。
もしかしたら、スゲー履歴を政府が残してそうだけど、それを言ったらストーリー設定に使えそうな組織になってしまう(笑)

実際どうなんだろうね。ただ自分なりに懸念するとしたら、今でさえ事情があって戸籍や住民票を取得できない人がいる。完全なイレギュラー。それに対応出来るのかってのが不安かも。
管理できない=イコール=排除(何もできない)=差別へ繋がる
そーゆーのが怖いな。。。