ロボジー 【感想・ネタバレあり】

ロボジー スタンダード・エディション [DVD]

ロボジー スタンダード・エディション [DVD]

【レビュー】★★★☆☆

出演: 五十嵐信次郎, 吉高由里子, 濱田岳, 川合正悟, 川島潤哉
監督: 矢口史靖
年度: 2011年
製作: 日本
時間: 111分

■あらすじ■
家電メーカー、木村電器の窓際社員、小林・太田・長井の3人組は、ワンマン社長から流行の二足歩行ロボットの開発を命じられていた。
近く行われるロボット博での企業広告が目的だ。
しかし、ロボット博まであと1週間というところで、制作途中のロボット“ニュー潮風"が木端微塵に大破! 窮地に追い込まれた3人は、ロボットの中に人間を入れてごまかす計画を立てる。
ロボットの外装にぴったり収まる人間を探すため、架空のオーディションが開かれ、仕事をリタイアして久しい独り暮らしの老人・鈴木重光(73歳)が選ばれる。しかし、このスズキがとんでもないジジイで…。
さらには、“ニュー潮風"に恋をしたロボットオタクの女子学生・葉子も巻き込み、事態は思わぬ方向へ転がり出す―。

感想として、なかなか面白かった。ロボットの中におじいちゃんが入っているだけなので主役は完全に詐欺行為です。
本来ならマネしちゃいけない事だし、ラストでまたおじいちゃんに頼るのもダメじゃん!ってなるけど
夢が壊れない分(救いがある分)見た後にスッキリ感がある。

ストーリー的に、何か秘密があれば必ずバレなきゃいけないのがセオリーですが、これはコレでアリ。
コスプレからの伏線もラストに集約されてて、話はきれいにまとまってる。
あ、そっか。って思いながらニコニコ見れた。

ただ、心境の変化の描写など、人物が弱い気がしたな。
例えば、
■クライマックスのおじいちゃん。
直前までバラす気でいたのに、どうして隠し通す事を決意したんだろう?
■ケーブルTVのアナ
スクープを取り損ねた?のになぜ平然と取材に来てる?
■クライマックス前の葉子
たかがロボットの設計図で許せる気になるのか?

などなど・・・
もう少し人物の葛藤があると感情移入がもっと出来たんじゃないかな。

■自分ならこうする

嘘をつくのが嫌でおじいちゃんがロボットに乗り気じゃない。
だけど、社長が【や○ざ】みたいな人でプレッシャーに押しつぶされそうな三人組を見て
今回が最後だと言い渋々ロボットの中に入る。
自ら誘うのではなく、偶然サイン会などに孫が来る。孫が「こんなロボット作りたい!」
↑それがきっかけで孫にまで嘘をついてる自分が嫌な反面、やっぱり嬉しくて調子のる。あと一回ヤル事にする。
この一回で、ケーブルTVのアナにバレる
そんな中一回目の講義。
アナにバレた事もあり縋る思いでヒロインの葉子にバラして出来るだけ潮風に似せたロボット作成依頼。
ロボットをバカにしているのが許せないが、助けてくれたのもあり手伝う事になる。
意外と三人組はロボットが好きで一生懸命に勉強する。その姿を見て葉子も本気で手伝う。
そこで、三人トリオと葉子の団結・仲間意識とか芽生える。
潮風の人気など収集できなくなったので、ラストみたいに壊す計画を練る。
計画はただ歩いて窓から落ちる。
同時でケーブルTVのアナがおじいちゃんに接触・バラすように言いくるめる。
会見当日
ギリギリまで悩むおじいちゃん。バラすつもりでいたが、孫と撮った写真を見る。
「こんなロボット作りたい!」
夢を与えている事。がっかりさせちゃいけない。
んで、同じクライマックスへ
エピローグ
ロボットを作る三人組と葉子。動きのモデルにおじいちゃん。
「何でこんな動きしたんだ」と文句言いながらも楽しそう。


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単純にロボット見てるとドラえもんを想う。
ひみつ道具はステキすぎですが、四次元ポケットなくてもいいからドラえもん欲しいな(笑)