灰の記憶 【感想・ネタバレあり】

【レビュー】★★★☆☆【タグ】
最近このナチス関連の映画って多くないですか?
黄色い星を知ってから、興味があって見てます。

出演: デイビッド・アークエット, スティーヴ・ブシェミ, ハーヴェイ・カイテル, ミラ・ソルヴィーノ, ナターシャ・リオン
監督: ティム・ブレイク・ネルソン
年度: 2001年
製作: アメリ
時間: 109分

■あらすじ
第2次大戦中のナチ強制収容所。食事などの特別待遇と4ヶ月の延命とを引き換えに、死体処理作業を行うユダヤ人を“ゾンダーコマンド”と呼んだ。ある日、そのひとりがガス室で奇跡的に生き残った少女を見つけ、何とか命を救おうと奔走する。道徳的ジレンマに苦しみながらも誇りと尊厳を失わず、死に勇敢に立ち向かっていった男たち。彼らは少女に最後の希望を託すのだが……。

思っていた以上にあっさり見れた。これよりも、■黄色い星の子供たち【感想・ネタバレあり】■の方が感情が伝わってくる。
そんなに印象が残らない?作品なのかも。
扱っているテーマも深いし、実際に起きた事柄だからもう少し感情に訴えてくれるエピソードが欲しかった。

この作品で、一番印象に残っているのがサブエピでの
同じユダヤ人を焼却炉で処理するお爺さん。その中にガス室に送られて死亡した妻と孫がいたって話。
自分の手で家族を焼却炉に入れる。心情を考えると、いたたまれないです。
ちなみにこのお爺さんは冒頭でなぜか殺されるんですが、どうして?って思っていたらクライマックス付近で繋がった。

でもこれ、メインエピではない・・・。

メインの焼却炉破壊やガス室から奇跡的に生き残った少女を助けるストーリー。
なんか中途半端な印象でした。
それぞれの登場人物の葛藤があっさりしているのと誰を軸にストーリーを追って行けばいいのか分からず
感情移入できないまま終わってしまった。

ラストの少女が呟くセリフも、良い事言ってるし、テーマだけど・・・
なんか現実っぽくなくてう〜んと考えてしまう。

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この映画を見た後で、ナチスの特集をTVでやってたんですが、焼却炉が同じだった!
まぁ、メインの道具だし下調べしてるんだから当たり前だけど
実際に同じ形してると、改めて事実なんだなって思う。
(平和ボケ丸出しの感想で申し訳ないのですが・・・)